世田谷区の屋敷林 お別れ製材ワークショップ:5月6日(土)、雨天延期時の予備日5月14日(日)

幾本もの保存樹木級の大木と、青々とした槇塀に囲まれた農家の屋敷林。この印象的な情景が、高速道路の工事に伴い失われる。  この情景の最期に際して、その象徴的な要素であった樹木を焦点に人々が集い、これを木材化する作業に共に取り組むイベントを、現場にて開催いたします。

この土地のことに思いを馳せ、話を聴き、また話しながら、重く堅く手強い大木と一日掛りの取っ組み合いをする。こうした体験をたくさんの人と共有することは、喪失に対する癒しとなるばかりでなく、この地域のこれからを考える上でも力になることと考えます。

参加のお申し込みは詳細をご確認の上、メールにてお願いいたします。

近所にこちらの農家さんと同姓のお宅や農家が幾つかありますので、当日の会場入りやお問合せの際、お間違いなきようご注意ください。お問い合わせは、必ずマチモノまでお願いいたします。

世田谷区の屋敷林 お別れ製材ワークショップ

昨年の様子。この地に根を下ろして400年の農家の佇まい。現在の建物は昭和の時代のものですが、ヒノキやケヤキなど銘木がふんだんに用いられた立派な木造建築。一部の材は移転先での建物で再利用すべく取り外し作業が進められています。

世田谷区の屋敷林 お別れ製材ワークショップ

現在は周囲はほぼ仮囲いの白い壁に囲われて、この屋敷林だけが残っています。工事は随時進展しているので、刻々と景色は変わっていきますが、ギリギリ往時の佇まいが残るタイミングでのイベント開催となりました。

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南にケヤキ、それ以外の方角はシラカシがメインに植えられている屋敷林のセオリーに沿った木の配置。今回のイベントでは、先行して伐採されるシラカシの製材に取り組みます。

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(前回の製材WSの様子、このときは黒松でした。皮剥を使っての樹皮剥き)

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(前回の製材WSの様子)

さて、そもそも現場で、プロの木挽でもない人々が集まって、どれくらいのことができるものでしょう?  製材は普通製材所ですることです。実際、たっぷり水分を含んだ生の丸太は極めて重く、堅く、簡単にどうこうできるものではありません。ちょっと動かすことすらままならない代物です。

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(前回の製材WSの様子、窓ノコでの玉切)

製材WSでは、いろいろな手工具や機械工具が登場しますが、どれも、プロ用の道具とは言っても、一般の方でも入手可能な範囲のものです。普通の電源で、普通に一人で運べて、普通の家でもしまっておける、そういう道具です。

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市販されている最も大きな丸ノコも登場しますが、これでもせいぜい15cmしか切り込めず、その上堅い木に一度に15cmも切り込んでの縦挽は負荷が高すぎてほとんど現実的ではないのです(刃が進まない、ブレーカーが飛ぶ)

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(前回の製材WSの様子)

実際、板一枚採るのだって簡単なことではありません。

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(前回の製材WSの様子、力を合わせて割ってみる)

簡単じゃない、手強い、でもだからこそなのです。早く簡単にスマートに、効率よく材を作ることが目的ではないのです。泥臭くても、大きな自然の賜物とがっぷり四つの取っ組み合いがしたいのです。

世田谷区の屋敷林 お別れ製材ワークショップ

丸太を動かすこと、その重さ、そのコツ、その工夫、その道具、皮を剥くこと、剥く時のシワシワという音、香り、てらてらと光る地肌、湯気が立ちのぼるかのような質感、剥いた樹皮でも作品が作れそうなこと、写真の前回の場合は冬だったので樹皮を剥くのに苦労をしたけれど、5月の木は樹皮を剥きやすいこと、とはいえシラカシはキラメキ間伐でよく知られた杉やヒノキよりははるかに剥きにくいこと、チェンソー、大鋸、大鋸を挽いて挽いて、ついにあらわになる木の内側、その木目、その歳月が作り出した模様、成長の途中になにがあったのか、傷みや途中で傷ついて修復した痕があるかもしれない、特別に美しい杢を表すかもしれない、そんなこと事を、この地で伐られる木の元にみんなで集まって、共有したいのです。

世田谷区の屋敷林 お別れ製材ワークショップ

とはいえ、ご参加いただいた皆様全員に、ちょっとした木材をお持ち帰りいただけるように頑張ります。丸太から木材へ、様々な電動工具を駆使して加工しながら、様々な木工電動工具のレクチャーも行います。

お持ち帰りいただいた木材でカトラリーなどを作るワークショップも、ご希望があれば後日、開催いたします。また、お手持ちの手工具をお持ちいただければ、その場で、できた材でのものづくりに取り組めます。(会場にも各種工具を用意しておりますが、安全管理上、使用には制限がございます。また、同様に安全管理上、電動工具やエンジン工具のお持込みはご遠慮ください。)

世田谷区の屋敷林 お別れ製材ワークショップ

いろんな電動工具が登場するので、どの機械があればどんなことができるのか、使い方から注意点まで、これから機械を購入したいという方にも参考になると思います。

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シラカシはグレー系の良い色が出るとのこと。街の木の端材や薪を会場にあるかまどで燃やして草木染にもトライします(焚き火であぶりたいものがあればご持参ください) 草木染をしたい方は、染めたい布(あまり大きなものは難しいです)をお持ちください。詳しくはこちらを(草木染の準備)ご参照ください。

世田谷区の屋敷林 お別れ製材ワークショップ

この土地のことに思いを馳せ、話を聴き、また話しながら、重く堅く手強い大 木と一日掛りの取っ組み合いをする。こうした体験をたくさんの人と共有することは、喪失に対する癒しとなるばか りでなく、この地域のこれからを考える上でも力になることと考えます。ぜひ多くの皆様にご参加いただければ幸いです。

【日時

5月6日(土)(途中参加退出OKです)   雨天延期時場合は5月14日(日)

9:00から受付開始
9:30イベント開始〜17:00終了

参加費

大人(中学生以上)6500円、子供3500円

※本イベントの売上(20名参加の場合で13万円)は、本イベントの開催にかかる経費の一部に当てさせていただきます。不足分は私費および世田谷トラストまちづくりファンド「キラ星応援部門」助成金にて賄います。


【アクセス

会場住所:世田谷区宇奈根3丁目14−10 (海老澤健様邸)   地図参照
※参加お申込いただいた方には、当日の連絡先電話番号をご案内いたします。当日、迷った場合には、お電話ください。

近所にこちらの農家さんと同姓のお宅や農家が幾つかありますので、当日の会場入りやお問合せの際、お間違いなきようご注意ください。お問い合わせは、必ずマチモノまでお願いいたします。

 

【お持ち頂きたいもの等

軍手など作業用手袋。お飲み物等。キャンプ用品等(ホールディングチェアなど)、適宜。ご自分でお使いになりたい工具やがあればぜひお持ちください。電動・エンジン工具のお持込は安全管理の都合上ご遠慮ください。 水道、トイレは会場にございます。

その他

*イベントについてのご質問やご相談などがございましたら、遠慮なくお問い合わせください。

*以前の製材ワークショップの様子はこちらでご紹介しております。

お申し込み/お問い合せ

★お問い合せ・参加申込みの方はメールにてお願いいたします。
★事前申し込みとなりますので、ご注意ください。
★参加申込みの方は下記項目についてご記入頂きますようお願いいたします。
★本ページ末尾の「同意事項」をご確認の上、参加申し込みをお願いいたします。

【氏名】
【住所】
【メールアドレス】
【当日のご連絡先】
【同伴者の有無、同伴者の氏名】

【ご質問等】

【同意事項】
・ 自己の責任においてイベントに参加します。
・ イベント開催中の事故、紛失、傷病等に関し、主催者・イベント関係者イベント利用施設の責任を免除し、損害賠償等の請求を行いません。
・お子様の安全管理は自身(保護者)の責任において行ないます。(会場には怪我の恐れがある工具や刃物類がございます)
・ 参加者の過失により、イベント関係施設・機材等に損害を与えた場合はその損害について弁償します。
・ 参加者又は保護者(参加者が未成年の場合)は、イベントへの参加を承諾し、主催者の指示に従うことに同意します。
イベントの写真・映像・記事・記録等(以下、「写真等」と呼ぶ)がHPやブログ、SNS等各種メディアに報道・掲載・利用されることを承諾します。写真等掲載不可の方は、事前にお申し出いただければご希望に沿うよう対処いたします。
・ イベントの写真等の掲載権・使用権は主催者に有る事を承諾します。
・ イベントは雨天の場合中止となります。天候状況が曖昧な場合には、前日までに判断し、メールにて参加予定者にお知らせいたします。イベント開始後の天候の変化、地震・天災・事故・疫病等による開催規模の縮小・途中中止の決定は、主催者が判断することとします。左記事由による途中中止の場合、参加費の払い戻しはいたしません。


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