製材ワークショップ in 久田緑地(神奈川県大和市):11月26日(日)
神奈川県で緑地保全の取り組みを行うかながわトラストみどり財団様とのコラボ企画、神奈川県大和市、小田急線 桜ヶ丘駅より徒歩数分の久田緑地にて開催される製材ワークショップです。
久田緑地を見回る、かながわトラスト壹崎氏。この企画は、壹崎氏の緑地に対する強い思いからはじまりました。
壹崎氏から連絡をいただき、マチモノ代表の湧口と事務局長横山が久田緑地を訪れたのはちょうど一年前。ところどころに畑も残る住宅地の向こうにこんもりと見えてきた久田緑地。
久田緑地では少し歩いただけでも、様々な生き物に出会うことができました。
そんな久田緑地ではありますが、やはり人の暮らしと隣り合う緑地。住宅と隣接する場所もあれば、林内の通路になっていて地域の人々が通る場所もある。傷んだ木や危険が予測される木など、どうしても伐採という形で手を入れなければならないことはあるのです。
そして、これまでは、切られた木々は林内で腐らせることがほとんどでした。これはこれで、また生き物を育むゆりかごになるわけですが、そうした生き物たちのゆりかごは、伐った木の木材にするのに適さない部分だけでも十分に作れます。せっかく育った立派な木々を、もっと有効に活用できないか、緑地の保全活動に役立てることができないか? それが壹崎氏の思いでした。
(今回の製材WSで製材するウワミズザクラ、緑地内の通路脇にあり、著しい傷みのある幹があり危険なため、伐採されることになりました)
どうしても伐らなければならない木々で、なにかものづくりをして、緑地保全の活動を知っていただいたり、応援していただくきっかけにすることができないか? 久田緑地を、もっと大切に思っていただけるきっかけにできないか?
壹崎氏と相談すること数ヶ月。まずは最初のチャレンジとして、製材ワークショップを開催することになりました。写真は、本番のイベントを秋(10月21日、今回のイベントです)に控えて、真夏の一番暑い時期に開いたイベント開催のための研修会。
久田緑地の保全に取り組んでいる地元ボランティアの皆様と一緒に、イベント開催に向けての研修を行いました。
大鋸を挽く壹崎氏。
製材ワークショップの会場、久田緑地に隣接する左馬神社。
左馬神社ではかつて巨木の製材が行われていました。この場所で、久田緑地で伐られたウワミズザクラを活かすべく、皆様と一緒に取り組みたいと思います。
今回の製材WSで製材するウワミズザクラ。ウワミズザクラは漢字で書くと上溝桜。 「ウワミズ」の名は宮中で占いのときに溝を彫って使ったことから「ウワミゾザクラ」と呼ばれたものが変化したと言われています。木材は赤褐色の中に短い糸のような黒い筋が入った美しい木肌。広葉樹のなかでは加工もしやすく、比較的狂いも大人しい良材です。
製材ワークショップってなに? どんなことするの? と思った方は、ぜひ上のリンクより、Youtubeにて前回開催の様子をご覧いただければと思います。
今回のワークショップでは草木染めは行いませんが、ご希望に応じて、ティースプーン作りかお箸作りをお選びいただけます。ティースプーンは小さなお子様には難しいですが、お箸は小学生も可能です。
お箸は本格的なカンナを使って作ります。
皆で一緒に、大きな自然の賜物に丸一日をかけてぶつかって行きましょう!
丸太を動かすこと、その重さ、そのコツ、その工夫、その道具、皮を剥くこと、剥く時のシワシワという音、香り、てらてらと光る地肌、湯気が立ちのぼるかのような質感、剥いた樹皮でも作品が作れそうなこと、大鋸をはじめとした様々な道具たち、大鋸を挽いて挽いて、ついにあらわになる木の内側、その木目、その歳月が作り出した模様、成長の途中になにがあったのか、傷みや途中で傷ついて修復した痕があるかもしれない、特別に美しい杢を表すかもしれない、そんなこと事を、この地で伐られた木の元にみんなで集まって、一緒に体験したいと思います。
参加のお申し込みは、かながわトラストみどり財団HPおよびFacebookページにて受け付け中です。
ぜひ多くの皆様にご参加いただければ幸いです。
【日時】
11月26日(日)
小田急線 桜ヶ丘駅改札前集合(時間はかながわトラストみどり財団様のページにてご確認ください)
その他お問い合わせや詳細の確認、参加のお申し込みはかながわトラストみどり財団までお願いいたします。