マチモノのがっこう 木工ものづくり講座002 「本格的な木工の第一歩を踏み出そう! 」
2018年1月28日(日曜日)

今回学ぶこと

*ノミの仕込(桂の仕込み、裏押し、研ぎ)
  ノミは買ったままの状態で叩いてはいけません。前回のカンナの仕込に続いて、今回はノミの仕込を学びます。

*毛引(ケヒキ)、白柿(シラガキ)、スコヤ(直角の定規)、金尺(金属製の定規)を用いた寸法取り、墨付け(材料に加工する線を引くこと)と加工(これらの道具の詳細は、こちらをご覧ください)

材料を加工する線を鉛筆で引くのではなく、これらの道具を駆使して罫書く(けがく)ことから、本格的な木工がはじまります。「本格的」と言っても「難しい」わけではなく、ちょっとした道具を揃えて慣れてしまえば、同じものを作るのであれば、鉛筆でやるよりもはるかに早く簡単に、精度良くできるようになります。逆に言うと、たとえ名人であってもこうした道具を使わずに、普通の定規と鉛筆だけで加工をするのは難しいのです。

*ホゾとホゾ穴をはじめとした木工の接合方法を学ぶ。
木と木を組み合わせるために加工された部分を「仕口」と言いますが、どんな場合にどんな仕口が良いのか、木の性質を踏まえた基本を学びます。また、こうした仕口を加工するには上記の道具が必要です。ダボやビス、クギを使ったより簡単な接合方法や、その場合の注意点などもあわせて解説いたします。ダボやビス、クギがダメで木組みが上等、と言っているわけではなく、適材適所、長所短所を正しく学び、使い分けられると良いと思います。

*時間の許す限り、ノコギリ、毛引、白柿、スコヤ、金尺、ノミ、カンナを実際に使って、名刺入れ作りにチャレンジ。
限られた時間にできるだけたくさんのことを伝えようとしすぎている講座だと思います。講座の時間内では、聴くべきことを講師に聴くことを優先し、名刺入れが完成しなくてもお持ち帰りいただいて作業を続けていただくか、また次回以降の講座で続きにチャレンジしていただければと思います。

カンナは使えるようになったけど・・(木工ものづくり講座 担当:横山貴より)

娘のために机を作ることになり、前回の講座でカンナも多少使えるようになった私(横山貴)ですが、いざ製作に向けてさて次は何をすれば良いのか?机のイメージも膨らみ始めましたが、足や天板や引き出しなど加工する材料はとても多い。。

そして加工した材料、例えば板や角材を、どのように組み合わせるか? 自分なりに設計図を書いてみて、ある程度の形をイメージしてみましたが、果たしてこれで良いのだろうか、、、

*作った部材をどうやってくっつける(接合)するのか?
材料同士を組み合わせる時に真っ先に思いついたのは「釘」「ネジ」「接着剤」。簡単で早くできて強度もある程度確保できるので私もよく使いますが、イメージを膨らませる中で参考にした様々な机はどれも綺麗な木組みで作られた机ばかり。

『木工初心者の自分でも木組みの加工はできるのか?』  マチモノ代表に相談したところ、もちろんできる、と。

木工のプロを養成する職業訓練校のような学校でも、はじめに額縁や箱などをつくりながら、スコヤやケヒキなどを使った墨付けやノコギリやノミを使っての仕口(木を組むために細工された凸凹)作りを学ぶのだとか。また、そうした実作作業と、それに使う自分の道具の手入や仕込を並行して行って、その両方を行ったり来たりして、実作とそれに使う道具の両方のスキルを高めて行く、とのことでした。

長く使う机だからこそ頑丈でかつ綺麗なものを作りたい。『基礎からやってみようよ』と代表からの後押しもいただきました。

前回のカンナ講座に引き続き、今回もまた、木工の基礎の基礎を学ぶ講座です。前回同様、盛りだくさんの内容で、参加者の皆さまにあれもこれも詰め込むぞと、ウチの代表も張り切っています!


(マチモノの代表が木工訓練を受けた際に課題で作った箱。なんだか色々余計なことをしているようですが、課題の趣旨は、「組み継ぎ」という板と板どうしを凸凹にして組み合わせる箱作りとのことでした。箱の角がそうなっているのがわかりますでしょうか?)

「マチモノのがっこう」では、本やネットの情報だけではわからなかったニュアンスやコツをしっかり学べます。今まで自己流でなんとなく使っていたけれど、ここらでひとつレベルを上げたい方、道具を使いこなして、何かを作ったり誰かを楽しませたりしたい方、はじめての方も思いがあれば大丈夫! 

「いま知りたい! いま学びたい! いまやりたい!」をマチモノメンバー(会員)が講座にして、必要な講師を連れてきたり、教えられるメンバーがいればその人が先生役をしたりして、一緒に学びたい人を集うのが 「マチモノのがっこう」です。わたくし横山も、机ができるまで、必要な講座をどんどん追加していくつもりです。個人的な思いがスタート地点ではありますが、きっと私と同じような思いの人、似た思いをしている人もいるのではないでしょうか。 ぜひ一緒に、ワイワイと楽しみながら学んでみませんか? 講義終了後は参加者同士の交流会(夕食兼飲み会・もちろん自由参加です)も予定しています!

使用する道具について

木工をする際、学ぶ際に、最小限必要な手工具について解説したページを作りました(こちらで紹介している道具類は、ホームセンターやamazon等でも購入可能です)。木工の技術は、道具の仕込みとそれを使っての加工を行ったり来たりしながらレベルを上げていくものです。

「仕込む」という行為は新品の道具を「加工して」、自分の体に着いた道具として完成させる作業ですので、借り物で行うことはできません。 講座には、ご自分の道具を持参してご参加ください。(これを機会に揃えたい方、アドバイスが欲しい方はお知らせください。) 入手が間に合わない方には貸与いたしますが、一部の仕込み作業は見学のみとなりますので、ご注意ください。

道具を仕込み、調整し、なにかを作る。作ってはまた道具を調整し、手入れをし、仕込みの精度を上げ、また作る。講師の指導を受けながら、仕込み、調整とを繰り返し、試行錯誤するうちに、自分の道具の精度と木工の技術は必ず上がります。そしてその繰り返しは、講座が終わった後もずっと続くこと。この機会に、一緒に切磋琢磨できる仲間と一緒に、楽しく木工を学びましょう!

マチモノのがっこう ものづくり講座002 「本格的な木工の第一歩を踏み出そう! 」

【日時】
2018年1月28日(日曜日) 9:30〜17:00
※木工のものづくり講座は継続的に行われます。少人数での講座なので、第一回目から順番に連続で参加していなくても大丈夫なようサポートいたします。

【場所】
神代団地集会所(地図)

【対象・定員】
若干名(少人数でしっかりとした指導を受けられます)
これまでの経験は問いませんが、ご自分の道具をご持参ください。
これからご購入をお考えの方でご希望の方はご相談ください。

【持物】
必ずお持ちいただきたいもの:筆記用具、ノミ、ノコギリ、玄翁(金槌)、砥石、金尺、スコヤ、白柿(シラガキ)
できればご持参ください:卦引き(ケヒキ)、カンナ

講座には、ご自分の道具を持参してご参加ください。(これを機会に揃えたい方、アドバイスが欲しい方はお知らせください。)入手が間に合わない方には貸与いたしますが、一部の仕込み作業は見学のみとなりますので、ご注意ください。

【費用】 材料費含、当日現金にてお支払いとなります
¥6500円(会員の方は¥6000、当日の講座終了後のご入会でも会員価格が適用されます)

学割:27歳以下かつ学生の方、先着2名学割にて、受講料無料。
         マチモノのがっこうのお手伝いをできる範囲でしてくださる意志のある方。

【お申込み】
メールにてお願いいたします。
ご質問等もこちらのメールにて、まずはご相談ください。

【基礎的な木工工具について】
木工をする際、学ぶ際に、最小限必要な手工具について解説したページを作りました(こちらで紹介している道具類は、ホームセンターやamazon等でも購入可能です)。木工の技術は、道具の仕込みとそれを使っての加工を行ったり来たりしながらレベルを上げていくものです。「仕込む」という行為は新品の道具を「加工して」、自分の体に着いた道具として完成させる作業ですので、借り物で行うことはできません。 講座には、ご自分の道具を持参してご参加ください。(これを機会に揃えたい方、アドバイスが欲しい方はお知らせください。)入手が間に合わない方には貸与いたしますが、一部の仕込み作業は見学のみとなりますので、ご注意ください。

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